“ニンニクマシマシパワー”で優勝は間違いなし!? 東京スポーツ新聞社がプロデュースする「東スポ餃子」に、まさかまさかの超大物が食らいついた。巨人・原辰徳監督(63)だ。青森県産のニンニクを通常の3倍も入れた餃子に興味津々で、このほど沖縄キャンプの選手宿舎で実食。球界屈指の食通としても知られる指揮官が語った忖度なしの感想、さらにオススメの食べ方とは――。


 急展開を迎えたのは、12日まで行われた宮崎春季キャンプ終盤だった。新型コロナ禍で原監督ら首脳陣をはじめ、選手、練習を支える裏方のスタッフたちは外出もままならず、球場と宿舎を往復する日々。自室で過ごす以外の楽しみといえば食べることぐらいで、選手たちも「マジでヒマっす」と窮屈かつ退屈な生活を余儀なくされた。

 そうとなれば、ニンニクがガツンと効いた「東スポ餃子」なら何かしらの刺激になるのではないか…。そんな思いから、恐る恐る原監督に「東スポ餃子」の話題を向けてみると――。

「おお、何かテレビで見たよ。しかし東スポが餃子に手を出すとはな(笑い)。ニンニクが3倍? ほお~。ニンニクの餃子って、今はありそうでないよな」。まさかの好感触だ。こうなれば善は急げ。さっそく宮崎から手配を済ませて日程の都合から2次キャンプ地の沖縄の選手宿舎へ「東スポ餃子」900個を送付。すっかり頭の中が「餃子」だらけになってしまった原監督は宮崎の宿舎への帰路で「餃子だったらシャンパンでもイケるな。今日、俺らに『東スポ餃子』が届いているかな。あれ? 沖縄だっけ…。まあ、そうもったいぶるなよ(笑い)」とウズウズが止まらない様子だった。

 そして、ついにその日が訪れた。沖縄キャンプ初日を終えた14日の夕食会場に「東スポ餃子」が初登場。原監督は大きな目を見開きながらパクリ! 指揮官だけでなく元木大介ヘッド兼オフェンスチーフコーチ(50)ら首脳陣、練習で疲れ切った選手たちも次々と口へ運んだ。

 気になるのは、やはり食べた感想だ。「ありがとう。ギブ・アンド・テークだ」と忖度なしに感想を語る約束をしてくれていた原監督は――。

 開口一番は「おいしかったよ!」。続けて、ノスタルジックな思いに浸りつつ、ユーモラスな言い回しを交えながらこう表現した。

「昭和40年代くらいの餃子って感じだな。シャンパンには合わないかな。それはフランス人に失礼だ(笑い)。でも、ホッピーとかには合いそうな味だね。皮はパリッと焼いたほうがいい。みんなも喜んでいたよ。(元気が出すぎて)鼻血が出るよ!」

 そう豪快に笑い飛ばした原監督のほか、選手たちも「ニンニクのにおいがすごいな~」などと驚きつつ、食事会場には笑顔が並んで練習の疲れも吹き飛んだという。ちなみに、小分けにして提供された900個は3日間ですべて胃袋に消えたそうだ。

 原監督率いる巨人は昨季リーグ3位に沈んだが“ニンニクマシマシパワー”で元気いっぱい。開幕からぶっちぎりの独走で、2年ぶりのV奪回と日本一にたどり着くかもしれない。