新監督を男にする。来日7年目の中日・ダヤン・ビシエド内野手(32)が浪花節全開で立浪和義監督(52)の胴上げを目標に掲げた。

 今月11日に米国から来日したものの、入国時のPCR検査で新型コロナウイルスのオミクロン株への陽性反応が出たため、家族とともに隔離生活を余儀なくされた。2度の陰性判定を経て19日に名古屋入り。24日にはナゴヤ球場に姿を現し、ティー打撃やノックなどで汗を流したビシエドは「体調はもう大丈夫。仕上がりは低いところにあるが、まだ時間はたっぷりある。徐々に上げていって、シーズンに向けてしっかり準備をしたい」と力を込めた。

 3年契約最終年だった昨季は130試合に出場して打率2割7分5厘、いずれもチームトップの17本塁打、70打点をマーク。オフには推定年俸3億5000万円で再び3年契約を結んだ。順調なら来年中にも国内FA権を取得して外国人枠から外れる。チーム関係者からも「ビシエドは本当に頼りになる男。一塁で2年連続ゴールデングラブ賞を獲得したり、動きに衰えは全くない。このまま40歳までずっと現役で全然できると思う」と全幅の信頼を置かれている。

 今季から現役時代に通算487二塁打でNPB最多記録を誇る「ミスタードラゴンズ」こと立浪監督が指揮を執る。一緒にプレーした経験はないが、ビシエドは「みんなでいい仕事をして、みんなで喜び合えるようにしたい。いい結果が出れば立浪監督に喜んでもらえる。素晴らしい選手だったということも知っている」。新指揮官を胴上げできるかどうかは、7年目助っ人の男気にかかっている。