中日選手会長の京田陽太内野手(27)が失策を恐れず、アグレッシブな守備にこだわる覚悟を口にした。

 17日は愛知県犬山市の成田山名古屋別院で副会長の木下拓、会計の藤嶋らとともに必勝祈願を行った。今季11年ぶりのリーグ優勝を目指す上で全143試合に出場し遊撃レギュラーの座を死守する決意の京田は「結構、強かった時代のドラゴンズはセンターラインがしっかりしていた。その一角として、もう一度守備からチームに貢献したい思いがある」ときっぱり。

 一昨季は13失策を記録したことで、昨年の必勝祈願の際はその半減を公約に掲げた。有言実行で昨季は7失策まで減らすことに成功したが、個人の目標であるゴールデングラブ賞をまたも逃し、チームも5位に低迷。今季は失策数にこだわらず積極的な攻めの姿勢で臨むつもりだ。

「エラーは少ないに越したことはないが、少なければいいというものではない。アグレッシブに攻めた守備をやっていきたい。どれだけチームから信頼されるかが大事になってくる。もう一度、守備をキャンプから鍛える」と張り切っている。

 そこで日大時代から提供を受けてきたナイキ社の用具と決別。スパイクはSSK社の広島・菊池涼モデルの導入を決めて「自分で購入すれば、気に入った用具が自由に使えるので」と明かす。

 昨季まで9年連続ゴールデングラブ賞を獲得している菊池涼モデルの新スパイクを武器にし、今季こそGG賞をの思いだ。「毎年、その気持ちはある。チームの順位もかかわってくるので、まずはしっかり勝ちに貪欲に結果にこだわっていきたい」。失策に対しては「勝負をした結果ならしょうがない。消極的なプレーよりも、それでミスをしても周りは納得してもらえると思うので」と力説する。

 今季へ向けて「新体制となったし、ドラゴンズが変わったなと、いろんな方に思ってもらえるようにしたい。個人としても今年の京田は違うなと思ってもらえるように頑張りたい」と意気込んでいる。