下克上は果たせなかった。楽天が7日、ロッテを相手に7日のCSファーストS第2戦(ZOZOマリン)で4―4の引き分け(規定により9回裏はなし)に終わり、1敗1分でファイナルS進出を果たせず敗退した。

 1点を追う7回、炭谷の同点弾、さらに島内の勝ち越し打が飛び出して一時逆転に成功。だが、3番手・酒居がマーティンに痛恨の一発を浴び、そのままタイスコアで試合は終わった。

 試合後、悔しさをかみしめながらチームの面々は敵地のグラウンドで整列し、スタンドに向かって一礼。敵地に集まった自軍ファンだけでなく、大勢のロッテ党からも温かい拍手が向けられた。

 石井一久監督(48)は「1勝もできなくてとても残念だが、内容的にはむしろ立ち向かってくれたし、しっかりと勝負してくれたというところは感謝している」と選手の奮闘をたたえた。そして「なかなか思うような結果にならず最後、東北に帰るという約束をして球場を出てきたが、それができずに本当に申し訳ない。悔しい気持ちでいっぱい」と口にし、頭を下げていた。

 最後は「もう一度、ここ(CS)に立って、もう一度そこ(日本一)をトライしたいと思う。そういう高みをみんなに見せてあげられていないので。何とか来年はそういう景色を見せてあげたいなと思う」とも述べ、来季のリベンジを誓っていた。