4日に行った社会人・大和高田クラブとの練習試合(甲子園)で、助っ人ジェリー・サンズ外野手(34)が久しぶりとなるアーチで存在感を見せた。5回の第2打席。敵の社会人の左腕投手の130キロを完璧に捉え、左翼席中断へ。一軍舞台で8月26日のDeNA戦以来となる一撃に本人も「高めのボールを狙って振りにいって、しっかりと捉えることができた。ホームランになってよかった」とその感触に手応えを口にした。

 来日2年目の今季も、9月以降は不振に陥り、同月下旬にはファーム降格。10月のフェニックス・リーグで再調整、レギュラーシーズン終了後の練習再開から、一軍再合流を果たした助っ人も、来るクライマックス・シリーズ(CS)ファーストステージでは、最大4人がベンチ入り可能となる外国人枠においては、投手はガンケル、スアレス、野手ではマルテ、ロハス・ジュニアの「投手2・野手2」の編成が基本形となる可能性が高く、サンズが優先起用される可能性が低い状況。矢野燿大監督(52)も、CSメンバー入りについては「総合的に考えて決めます」と話すにとどめ、ポスト・シーズンへむけてのベンチ入りは、依然としてさらなる猛アピールが必要な模様だ。