中日・小笠原慎之介投手(23)が敗戦の責任を一身に背負った。

 4日の阪神戦(京セラ)に先発し、5回2/3を5安打2失点、7奪三振と力投としたが、打線は散発3安打で相手のエラーによる1得点のみと援護に恵まれず、今季初黒星を喫した。

 初回に先頭の近本から先制本塁打こそ浴びたが、2回以降は5回までわずか1安打のみで凡打の山を築いた。しかし、1―1の6回に先頭の糸原に四球を与えたことをきっかけに二死一塁から0ボール2ストライクからサンズ、1ボール2ストライクから陽川に連打を浴びて勝ち越し点を献上。その後、二死満塁のピンチを招いたまま降板したことで「投げ切れなかったので、申し訳ない気持ちでいっぱい」と反省の弁だけを残した。

 与田剛監督(55)は「前回と同様、素晴らしい投球だった。投球内容は本当に良かった」と評価しながらも、失点した6回の場面について「追い込んでから安打が続いてしまったので、あのへんが次の高いレベルでの課題。疲れも出てくる中でどれぐらい制球できるか」と指摘した。

 とはいえ、今季初登板だった3月28日の広島戦(マツダ)では6回無失点と好投しながら打線の援護が一切なく、勝ち負けはつかず。それだけに2試合連続で打線は小笠原に対して借りをつくってしまった格好だ。