広島・西川龍馬内野手(26)がどん欲に2ポジションへ挑戦する。

 昨年11月に受けた「右腓骨(ひこつ)筋腱腱鞘形成術」によるリハビリの影響で、春季キャンプは二軍スタートが決定。大野練習場で行っている自主トレでマシン打撃を再開している西川は「できれば早めに上がって実戦もしたいが、そこは自分の足と相談しながら。徐々にという感じ」と実戦が本格化する2月下旬の一軍合流に照準を合わせている。

 首脳陣は打線の軸として期待を寄せるが、そこに甘えるつもりはない。若手の台頭により外野争いはし烈とあって「僕は二軍スタートで野間さんや大盛は一軍。そこでまず置いてかれてる」と危機感を募らせる。そこで2ポジションへの挑戦だ。ここ2年は主に中堅を主戦場としてきたが、河田新ヘッドは患部への影響も考慮し「俺の中では左翼だと思う」と背番号63の左翼起用という新プランを温めている。

 西川自身も「以前は左翼もやっていたので、ノックを受けて慣れれば問題ない。使ってもらえるなら左翼でも出る。『準備はしておけ。左翼もあるし中堅もある』と言われている。両方やっておかないといけない」と意欲を見せる。昨季はケガに泣いたが、今年はさらに進化した姿で復帰するつもりだ。