巨人・澤村「三軍行き」の波紋 原監督の意味深発言が示すのは…

2020年08月11日 20時11分

三軍行きが決まった澤村。苦境から這い上がれるのか…

 このまま〝幽閉〟されてしまうのか――。巨人・原辰徳監督(62)が、三軍行きが明らかになった澤村拓一投手(32)について言及。言葉は熱を帯び、ついには強烈な〝ダメ出し〟も飛び出した。

 原監督によると、澤村の三軍行きは阿部二軍監督からの提案だったという。「慎之助も悩んでるよ。『こうします』と連絡は来たけど、そこは任せると。立ち直らせるためにやってくれるでしょう」澤村の大学時代の先輩にあたる阿部二軍監督の苦渋の決断に寄り添いながらも、原監督は半ば放任気味に語った。

 7月26日に登録抹消された澤村は、ファームで5試合に登板するも課題でもある制球が定まらず。8月7日のDeNA戦(横須賀)では同点の8回に登板するも、3四球で4失点と大荒れだった。

 もっとも肩ひじには問題はない。7月22日の中日戦(ナゴヤドーム)では158キロをたたき出し、二軍でも剛球を投げ込んでいた。ならば不振の原因は――。報道陣から「メンタル的なものも…」と向けられた指揮官は一気にこうまくし立てた。

「メンタルというけど、一概にそうは言えない。メンタルに逃げる人は神頼みでもすりゃあいい。やっぱり心技体ですよ。三位一体ですよ。どれがというわけじゃない。ツイているとか、俺にはツキがないとか、そうやって逃げる人がいる。そういうことを言う人のほとんどが不成功者。俺は違うと思う。技術も体力も足りなかったのかもしれない。原因がわかったらそれを直しゃあいい」まるで、三軍降格の原因がメンタルだったと言わんばかりに一刀両断したのだ。

 原因はともあれ、澤村の三軍行きが示すものは何か――。どうしても去来してしまうのは昨年、阿部二軍監督が就任後に本紙に語った言葉だ。20代後半で一、二軍を行き来する中堅選手にはすでに「(二軍戦に出場する)チャンスは少ない」と伝え、不調でファームに降格した実績組についても「少ないチャンスで結果を出してくれと。試合に出たいなら『三軍に行ってくれ』って言うよ」と明かしているのだ。

 球団一丸で若手育成に取り組んでいる今、澤村は二軍で5試合に登板するチャンスを得たものの三軍に降格…。「まさか」とは思いたいが、背番号15が最大の苦境に立たされたのは間違いない。