ソフトバンクが9日の楽天戦(楽天生命)に5―0と快勝し、再び首位に並んだ。

 またしても「笠谷&板東」のリレーが決まった。6日の同カードで2人で5回1失点に抑えチームの勝利に貢献したコンビが、再び中2日で揃って登場。今回は2人で7回を2安打無失点と完璧に抑えた。今カードは2勝4敗と負け越したが、白星はいずれも〝若鷹コンビ〟が連敗ストップでもたらしたものだった。

 まずはオープナーとして登場した笠谷俊介投手(23)が3回無安打無失点の好投を見せる。初先発を任された7月8日の楽天戦(ペイペイ)では2回7失点の大炎上で黒星を喫し、「やられたまんまでは終わりたくないので。やり返していきたい」とクールな表情に闘志を燃やしていた。これで6日のオープナーで2回1失点に続き勝利に貢献。人気ドラマ「半沢直樹」ばりの〝倍返し〟を決めてみせた。

 2番手の板東湧梧投手(24)は4回無失点で6日の試合に続き2勝目。「笠谷が最高の形でつないでくれた。いつも『いい流れでつなげますから』と言ってくれる。自分もその流れに乗れた」と快投を振り返った。

 年齢は板東が上だが、2人はプライベートでも親しい間柄だ。昨年は筑後のファーム施設の近くを流れる川で、頻繁にブラックバス釣りを楽しんだ。イケメンでも知られる、そんな名コンビがチームを救った。

 前回の結果を見て、再び2人のリレーを決めたという工藤監督は「ほかの投手という選択肢もあったけど、僕は笠谷君で絶対に大丈夫だ。彼ら2人で行けると考えていました。本当によく投げてくれました」と満面の笑みを浮かべた。