巨人・澤村の不穏すぎる守護神〝デビュー〟2四死球に原監督冷笑「結果、0点だったと」

2020年07月13日 06時15分

〝初登板〟で周囲を冷や冷やさせた澤村

 巨人・澤村拓一投手(32)が12日のヤクルト戦(ほっともっと神戸)で、新守護神として〝初登板〟した。9回の1イニングを無失点で抑えたものの、2四死球と首脳陣もファンもヤキモキさせる荒れた内容に任命した原辰徳監督(61)も微妙な反応…。そんな背番号15が今後の登板で勝ち得なければいけないものとは――。 

 何とも後味の悪い結末だった。1点を追う6回の攻撃で一死一、三塁の絶好機をつくったが、炭谷の内野ゴロで二進を試みたパーラのスライディングが「守備妨害」と判断され、打者の炭谷もアウトの判定となった。その後もどうにも本塁が遠く、チームは2―3のまま敗れて4連敗。今季初めて首位から転落した。

 初回には守備の名手・丸と亀井がお見合いして先制点を献上するミスもあったが、それ以上に原監督が問題視したのは攻撃陣だ。「バッターは4点、5点を取るというのが、一つの我々の目的、目標」と奮起を促した。

 そして、この日の試合ではデラロサの離脱に伴い、新たに守護神となった澤村が〝初登板〟した。9回は1点ビハインドでセーブ機会ではなかったが、1点もやれない緊迫した場面。剛腕は一死から西田に四球を与え、二死二塁となってから坂口の右足に死球をぶつけてピンチを拡大させた。ベンチからは宮本投手チーフコーチがマウンドに急行するなど、バタついた展開になりつつも、最終的には上田を155キロ直球で打ち取り、無失点とした。

 澤村の抑え再転向が決まったのは7日。その間、チームは3試合の雨天中止を挟んで連敗中とあって出番はなかった。登板間隔が空いたことで、実質〝中6日〟のマウンドだったとはいえ、満足いく内容ではない。指揮官も「澤村がもうちょっとね…。結果、0点だったと」と何ともいえない薄ら笑いを浮かべた。

 チーム事情による突然の配置換えながら、指揮官も「リーダー」と期待を寄せる男。澤村の役割として求められるのは、安定感のある投球で零封することだろう。そんな剛腕に、球団OBはこんな〝ゲキ〟を飛ばしていた。

「もちろん、どんなに実力がある選手でも人間だから抑えられない時もある。その時に、勝ち星を消された先発投手などに『澤村さんが打たれたのならしょうがない』と本当に思ってもらえるかどうか。心中してもらえるかどうか。当然、勝ちを消された方の年俸にも関わってくるわけだからね。そういうところで抑えとしての価値が決まる」

 今季はすでにリリーフで登板した6月25日の広島戦(東京ドーム)で6回2失点と粘投した桜井、今月1日のDeNA戦(同)で6回途中1失点でバトンをつないだメルセデスの勝ち投手の権利を消している。かつてのセーブ王とはいえ、守護神としてチームの〝真の信頼〟を得られるかは、今後の登板にかかっている。