中日 育成シエラの支配下登録を決断できないワケ

2020年03月17日 16時30分

モイセ・シエラ

 中日で育成契約の新外国人モイセ・シエラ外野手(31=前メキシカンリーグ)の支配下登録を巡って球団内に不穏な空気が流れている。メジャー通算9発も、オープン戦では5試合に出場し8打数2安打で打率2割5分、0本塁打、1打点。しかし、26歳以上の育成契約初年度の外国人選手は3月末までしか支配下登録を認められない規約があり、球団はどうするのか決断を迫られている。

 加藤球団代表は「もう少しゲームを見たい。本塁打も出ていないし、あと半月、時間的な余裕はあるからね」と慎重だ。似たような境遇だった巨人の育成2年目のモタがキャンプからの猛アピールを認められて2月28日に支配下登録されたものの、一軍の壁にぶつかり故障までしたこととも無関係ではない。そのため加藤代表は「モタは涙を流して喜んでいたのに支配下にした途端、パタッと止まった。あれは何だったのか? 支配下にして打ってくれるならすぐにでもするけど」と二の足を踏んでいるわけだ。

 ただでさえ新外国人の評価は難しい。キャンプやオープン戦で絶好調だった選手が公式戦に入って急に評価を下げることもあれば、その逆もよくある。「球団としては使える状態にしておかないと何のために(シエラを)獲ったか分からない。支配下にする方向でいる」と加藤代表。タイムリミットは刻々と近づいている。