西武の新外国人・スパンジー MLBドラ1男がなぜ日本へ?

2020年03月11日 16時30分

シュアな打撃を披露するスパンジェンバーグ

 西武の新外国人選手コーリー・スパンジェンバーグ(28)が来日1年目からの活躍に意欲を燃やしている。

“スパンジー”の愛称で知られる28歳野手は2011年のドラフト1巡目指名でパドレスに入団。主に内野手ながら捕手以外の全ポジションをこなす器用さがウリで、14年のメジャーデビューから昨季までの6シーズンで通算419試合出場を誇る。

 そんな実績もあるため西武ではレッズに移籍した秋山翔吾外野手(31)の穴埋め役の一人として攻守両面で期待されている。だが、メジャー屈指の万能選手がなぜ30歳を迎える前にメジャーでのプレーを捨て「日本行き」を選んだのか。本人に話を聞くと、大きな要因は元中日の選手で今季からドラゴンズの巡回打撃コーチに就任したアロンゾ・パウエル氏(55)の存在が大きかったという。

「パドレス時代の14年から彼に数年間指導を受けた際、日本野球のことをいろいろと教えてもらったんだ。鳴り物の応援や、毎試合大勢のファンが球場に詰めかける野球熱、それに日本野球の実力や特長など。そんな話を聞いて『いつかは日本でやってみたい』と。それに、僕は体が大きいわけではない(身長182センチ)し、パワーのある打者でもない。自分の野球スタイルを考えると、日本の方がメジャーよりも合っている気がしてね。アロンゾもそう助言をくれた。おそらく彼から日本のことを聞かなかったら、僕はここ(日本)にいない。その意味では、彼(パウエル氏)には感謝している」

 スパンジェンバーグの師であるパウエル氏はメジャーでこそ好成績を残せなかったものの、92年途中から加入の中日時代は来日1年目から打率3割超え。94年からは3年連続でセ・リーグ首位打者に輝いた。来日直後から日本野球への適応に成功した助っ人の一人だけに、スパンジェンバーグも「メジャーも日本もチャンスは多くない。1年目からどんな形でもいいからチームに貢献できるよう万全の準備をしていく」と話す。

 今春の南郷キャンプでは他選手とともに積極的に居残り練習に参加。「一人でも多くの日本人投手のボールを見て対応を考えていきたい」と野球への真摯な姿勢も際立ったスパンジーのこと。もしかしたら秋山の穴埋めどころか、それ以上の活躍が見込めるかもしれない。