広島・鈴木誠也が一転 若ゴイを静観

2020年02月06日 16時30分

シート打撃で本塁打を放った鈴木誠

 広島・鈴木誠也外野手(25)があえて静観姿勢を貫いている。5日に宮崎・日南での春季キャンプでは初のシート打撃が行われた。志願の出場となった赤ヘルの主砲は3年目コンビの遠藤、山口から連続で左前打を放てば、高橋樹からは右中間への特大アーチをかっ飛ばし「『あれが行くんか』と思わず声が出た」と佐々岡監督もビックリの一発。結局4打数3安打1本塁打。「結果どうこうより何回も手を出せてスイングできたのがよかった」と振り返った。

 若手選手を叱咤激励するためこのオフは「今の子たちはゆっくりやっている。そうやっていると消えるよと伝えている」と若手選手に厳しい言葉を並べることもあった。チームの勝利を考えるからこその言動だが、キャンプイン後は一転して助言を送ることはしていないという。

「(若手は)自分のことで精一杯なんじゃないですか。でも目的を持ってやっていると思う。昔は僕も(キャンプ序盤の)練習期間にどんどん聞きに行ってということはなかった。まずは自分のやろうと思うことをやって実戦で課題が出たときに聞くようにしていた」と、自身の経験からキャンプ序盤の現在は余計な口出し無用というスタンスを取っているのだ。

 しかし、実戦が本格化すれば話は別。「僕もプロの世界で10年とかずっと成功しているわけではなく引き出しは少ないので…。ただ、言えることであれば言っていきたい」と若手の成長のため、できる限りの力を貸すつもりだ。

 シート打撃後のロングティーでは一人だけ通常より重いマスコットバットで約200球を打ち込むなど周囲も驚きのパワーを見せた鈴木誠だが、若手底上げの役割にも期待だ。