中日・鈴木博を変えたアジア・ウインターリーグでの経験

2020年01月20日 16時30分

ナゴヤ球場のブルペンで投球練習する鈴木博

 今は四六時中、野球のことだけを考えているそうだ。中日・鈴木博志投手(22)が3年目の飛躍を感じさせる精神的な成長を遂げた。

 昨季は開幕から守護神を任され、5月までに14セーブを挙げながら、その後は精彩を欠いて6月に二軍落ち。7月に再昇格したが、安定感は戻らず同月下旬からシーズン終了まで二軍暮らしが続いた。

 転機となったのは昨年11月下旬から参加していた台湾でのアジア・ウインターリーグでの貴重な経験だという。登板した3試合すべてで失点し、防御率15・75と散々な結果に。大きな要因となったのが日本と現地の試合球の違いで「ひと回り小さく、縫い目も低くて、ツルッツルだった。こんなに滑るボールではダメだな、絶対に結果は出ないと思った。途中でもう帰りたかったです」。

 ところが、ここから超ポジティブ思考に切り替えたという。「後半は毎日、ご飯に行くときもボールを持って行ったりして、ずっと触っていた。小さいボールを持って大きく感じるようにゴルフボールも握ったりとか、できることは何でも考えてやっていた。そうしたら最後の3試合はゼロに抑えられてしっかり結果がついてきて良かった」

 ボールの違いを理由に逃げ出すこともできた。でも、鈴木博は踏みとどまった。今ではすっかり「いろいろ悩んだけど気持ちの切り替え方とか、いろいろ吹っ切ってできたので台湾へ行って本当に良かったなと思う」。ここまで調整も順調で、20日から鳥取のトレーニング研究施設「ワールドウィング」で可動域や柔軟性を広げるトレーニングに励むという。

 今季の目標は「まず一軍で1年を通して投げるだけです。今は僕のポジションはないのでまた一から競争に勝っていくだけ」。守護神の座を超ポジティブ思考で奪回するつもりだ。