国内FA権を行使したソフトバンク・福田秀平外野手(30)が3日、福岡市内で西武と初交渉に臨んだ。福田は「現役時代から知っている方」と恐縮する渡辺久信GM(54)にプレーヤーとして高い評価を受け「光栄ですし、うれしかったです」と素直に喜びを表現。「好青年でした」と印象を語った渡辺GMによると、約40分間の交渉の席では福田からも積極的に質問があったという。

「西武はなぜケガ人が出ないんですか」。今季、規定打席にレギュラー8人が到達した西武。木村がわずか2打席満たず、基本布陣のスタメン野手9人全員の規定到達という快挙こそ逃したが、そのインパクトは絶大だった。

 渡辺GMは「ウチはここ数年、メディカル部門の強化をやってきたし、強いと言ってもらえるようにやってきた。そういうふうに見てもらえているということは、うれしかった」とご満悦。例年、酷暑のメットライフドームが話題になるなど選手のコンディション維持が難しい中で、故障者の少なさは他球団所属選手も一目置いていることが分かり「(スタッフ)みんながよくやってくれている」と鼻高々だった。

 条件面などと合わせて今季、新設された室内練習場など環境面についても積極的にアピールした西武。FA交渉解禁日に一番乗りとなる「速攻アタック」の誠意と合わせて、GM自ら球団の魅力を伝え切った。