【球宴】広島・大瀬良 巨人・菅野と意味深“密談”

2019年07月13日 16時30分

ベンチで話し込む大瀬良(後列右)と菅野

 セ先発の広島・大瀬良大地投手(28)は2回2失点だったが、パの強打者に直球主体の真っ向勝負を挑み、球場を大いに沸かせた。西武・森に先制2ランを浴びたが「対戦したい」と話していた西武・山川に対しては、予告通りの全球直球勝負で空振り三振。「打席で(山川も)にやにやしていた。三振か、ホームランでいいと思っていた」と満面の笑みを浮かべてマウンドを降りた。

 広島は交流戦明けから白星がないまま、11連敗で前半戦を終えた。大瀬良自身も4連敗中。突然の乱調の原因は何か…。本紙が単刀直入にたずねると、大瀬良は「僕の中ではシュートだと結論付けています」と最近解禁した新球の名を口にし、習得の意図から明かした。

「シュートに挑戦したのは、球数を減らして長いイニングを投げるため。今年の序盤からキャッチボールで練習していたんです。実は2年目にも(シュートを)投げて同じような失敗はしているんですよ。スピードが出なくなって、(直球も)シュート回転して打たれちゃうっていう。その時とは体も技術も変わっているので、もういけるかなあ、と思ったんですけど…」

 シュートを解禁した当初の感触は悪くなかったという。ところが、スライダーとカットの曲がりがだんだん悪くなり、少し力むと直球がシュート回転するようになった。フォーム映像を詳しく確認すると、開幕時よりも明らかに左肩の開きが早くなっていた。「何が変わったかといえば、疲労もあるでしょうけれど、やっぱりシュートを投げるようになったのが一番かなと。(投手の本能として)曲げたいので、自然と肩がそうなっていたのかもしれないですね。なので、(シュートは)しばらく寝かせておこうかと。今の僕の技術では、他の球種に悪影響が及んでしまう」とシュート封印を決めた。

 だが、まだ完全に習得をあきらめたわけではない。参考にしているのが尊敬する巨人・菅野の挑戦。巨人の大エースも昨季シンカー習得を掲げ、一時はそれが不調の原因と指摘された。「オールスターでお会いできるので、そこは聞きたいです。僕が知る限り、菅野さん自身は『シンカーが原因で悪くなった』とは話していなかった気がするんです。周りの声はたくさんありましたが、菅野さん本人はどう捉えていたのか、というのは直接聞けたらと思います」

 球宴のお祭りムードは存分に楽しみつつ、隙を見てライバルエースにこっそりと…。実際に降板後はベンチで菅野と話し込むシーンがあった。鯉のエースは貴重な時間を一瞬たりとも無駄にしないつもりだ。