カブスの鈴木誠也外野手(27)は24日(日本時間25日)に本拠地シカゴでのパイレーツ戦に「2番・右翼」で先発出場し、5打数1安打だった。チームは3―4で敗れた。

 土壇場で意地を見せた。3―4の9回一死二塁で、マウンドは6番手の右腕ベッドナー。初球の97マイル(約156キロ)の内角直球を引っ張らずに逆方向へ。詰まりながら一塁後方へ上がった打球は右翼手の手前でポトリと落ちる二塁打。浅かったため二走は三塁でストップ。同点打にならなかったが、一死二、三塁は一打サヨナラのチャンスだ。

 しかし、後続が空振り三振、敬遠、空振り三振で試合終了となり、ドラマは不発だった。それでも打率3割5分4厘(リーグ4位)、出塁率4割9分2厘(メジャー1位)、長打率6割8分8厘(メジャー5位)、OPS(出塁率+長打率)1・180(メジャー1位)と相変わらず好調だ。

 試合は雨で55分遅れて開始。1回無死二塁はカウント0―2から内角高め92マイル(約148キロ)の速球に空振り三振。2回二死一塁は一飛に倒れた。

 5回二死無走者はフルカウントからファールで3球粘った後に9球目を左飛。2点を追う7回二死一、三塁はカウント2―2から5球目の85マイル(約137キロ)のチェンジアップを打ち上げて中飛だった。

 パイレーツの筒香嘉智内野手(30)は「5番・一塁」でスタメン出場し、3打数1安打1打点、1得点。2回先頭で中前打を放ち、後続の適時打で先制のホームを踏み、1―2の3回一死二、三塁は同点となる左犠飛を放ち、勝利に貢献した。