エンゼルスの大谷翔平投手(27)は14日(日本時間15日)に敵地テキサス州アーリントンでのレンジャーズ戦に開幕戦に続いて「1番・投手」で先発出場し、2回に逆転弾を浴びるなど3回2/3を6安打6失点、5三振2四球だった。打者20人に70球。2敗目を喫した。打者では5打席目に右翼線二塁打を放ち、4打数1安打、2三振1四球、1得点。待望の今季初アーチは出なかった。チームは5―10で敗れた。

 痛恨の被弾だった。2―0の2回だ。先頭ロー、6番ガルシアに連続安打され、7番のKカルフーンはスプリットで空振り三振に仕留めた。しかし、続くWカルフーンをカウント1―2と追い込んでから決めにいったスプリトを見送られ、結局歩かせて一死満塁。9番ハイムを2球で追い込んだ3球目、ど真ん中に入った90・7マイル(約146キロ)のスプリットをライナーで右翼席に運ばれた。逆転のグランドスラムだ。メジャー移籍後、満塁弾を浴びるのは初めてで、MLB公式サイトのサラ・ラングス記者のツイッターによるとスプリットを本塁打されたのも初だ。2つの神話が崩れた。

 4回無死二塁で再び、ハイムと対戦。初球、96・5マイル(約155キロ)の直球を左前にライナーで運ばれ、5点目を失った。二死を取ったところで交代。救援した投手がシーガーに2ランを浴びて、計6失点となった。
 
 一方、打者では5打席目にやっと快音を発した。9回先頭は5番手の左腕マーティンと対戦。1ボールからの2球目、外角低めの86・7マイル(約140キロ)のスライダーをバットのヘッドで拾って振り切った。角度は付かなかったが鋭いライナーは右翼線で弾み、大谷は余裕で二塁に達した。今季2本目の長打となったが、期待された初アーチは出なかった。開幕(19年はシーズン初戦)から30打席ノーアーチは自己ワーストだ。

 初回先頭は相手先発の右腕ダニングのカウント1―2からの4球目、外角低めの90・2マイル(約145キロ)のシンカーを見逃して三振に倒れた。2―0の2回一死二塁はストレートで歩かされた。今季初四球だ。

 2―4の4回二死二塁では2番手の左腕キングの内角スライダーを捉えたが、右前に落ちそうだったが飛び込んだ右翼手のK・カルフーンがグラブですくい上げた。2―10の7回一死無走者は3番手の左腕バークの前に見逃し三振だった。

 残念ながら今季初勝利と初アーチはお預けとなったが、5打席目の二塁打が沈滞ムード脱出のきっかけになるかもしれない。