金では決して買えない物もある――とはよく聞く言葉だ。確かにそれはそうなのだが、そういう物ほど手に入れるのがけっこう難しいし、実際にはたいていの物が金で買えるというのが現実である。この商品のパッケージには「お金で誕生する恐竜たち!!」と書いてある。恐竜ですら金の力で生まれるとは…。

「恐竜の孵化」(発売元・株式会社シャイン、量販店にて70%オフの550円で購入)は、卵の形をした貯金箱で、ティラノサウルス、トリケラトプス、プテラノドンの全3種がラインアップされている。全種類売っていたが、選んだのは“暴君”ティラノサウルス。

 お金で誕生、とはどういうことかというと、この貯金箱は100円玉を1回入れるたびに卵がひび割れていき、20枚に達すると完全に殻が割れて中から恐竜が現れるという仕組みになっている。つまり、孵化させるのには2000円かかるというわけですね。

 割れてしまった殻は元には戻せないので、1回楽しんだらおしまいかと思いきや、2回目以降も付属の卵の殻上部(こちらは割れない仕様)を取り付ければ、一応は貯金箱としてずっと使えるようになっている。まあ、卵の殻がだんだんひび割れていくことこそがこの商品のセールスポイントなので、2回目以降はおもしろくもなんともないのだが。

 大人にとっては2000円ぐらいはすぐにためられるから、楽しめる時間は短い。でも、小学生だったらお小遣いの中から100円ずつコツコツとためるのは容易ではない。少しずつ殻がひび割れていくのをワクワクしながら見守る時間。それは金では買えない楽しみかも(1回100円かかるとしても最後には全額戻ってくるし)。