F1アストンマーティンと提携するホンダの折原伸太郎チーフエンジニアがブラジル・グランプリ(GP)を前にエンジントラブルについて言及したと、スペイン紙「マルカ」が報じた。

 ブラジルで記者会見した折原氏はメキシコGPで2台とも早期リタイアした件に「技術的な詳細についてはお話しできませんが、概要をお伝えします」とし「特殊な状況下でエンジンは予想とは異なる異常な挙動を示し、ERS冷却回路に過負荷がかかり、MGU―Kの故障につながりました。これはメキシコの高地のため、予選とレースの両方で発生しました」と説明した。

 同氏によると、ブラジルGPに向けてハードウエアとソフトウエアの両面で是正措置を実施したという。その上で「こうした問題から教訓を得て工場に持ち帰って再発防止に努めることができます」と強調し「現在、当社の工場は2027年型エンジンの開発に注力しています。今回の経験を生かして、来年のエンジンの耐久性を向上させることができます。厳しいレースでしたが、来季のエンジン開発に向けて貴重な経験を得ることができました」と語った。

 同氏は「ここに着いてみると、気温がずっと低く、標高も高いことが分かります。スパやオーストリアほどではないにしても、あるいは非常に似たような標高かもしれません。ですから、これまで見られた問題の多くはここでは繰り返されないと思います」と予告していたが、メキシコGPのようなトラブルの再発を防げるかは不透明な状況といえそうだ。