米アラスカ州のカトマイ国立公園・自然保護区で、冬眠に備えて太ったクマを選ぶ毎年恒例のイベント「ファット・ベア・ウィーク2026」が開催され、オスの「バックパック」(推定20歳)が初優勝した。米誌ピープルが9月30日、報じた。
同公園は「新しい太っちょクマの王者が誕生しました!」と発表した。
バックパックは2006年、母グマのホリーとともに初めてブルックス川に姿を現した。一緒に泳ぐ際、ホリーの背中によじ登る癖があり、それが「バックパック(リュックサック)」という愛称の由来となった。母親のホリーも2019年の大会で優勝しており、親子での栄冠となった。
2007年夏、バックパックは足にひどいケガを負った状態で、ホリーとともに戻ってきた。何が起きたのかを見た人はいなかったが、そのシーズンの大半は、ケガをした足をかばい、体重をかけるのにも苦労していたという。生き延びられるかどうかも危ぶまれた。
しかし、母親に見守られながら、バックパックは自力で回復した。2008年、母親から独り立ちしたころには、かつてケガをしていたことを示す目立った形跡はなくなっていた。
その後、大きな成獣へと成長し、特に初夏のサケの遡上期には、ブルックス滝周辺でおなじみの存在となった。大型のオスの中には攻撃性を武器に競争する個体もいるが、バックパックは穏やかなやり方を取ってきた。必要な時には一歩も引かず、〝静かな強さ〟でサケを捕るのに適した場所を確保してきたという。大会のファンからは「優しい巨人(ジェントル・ジャイアント)」と呼ばれてきた。
このコンテストは今回で12回目。ブルックス川でサケを捕り、冬眠に備えて脂肪を蓄えるクマたちの姿は、ライブカメラで中継されている。米国立公園局、中継を担当する「エクスプロアー・ドット・オーグ」、保護団体「カトマイ・コンサーバンシー」が主催。今年は16頭が出場し、9月22日から同29日にかけて、負ければ敗退する勝ち抜きトーナメントが行われた。世界中のファンがクマたちの太り具合を見比べ、オンライン投票で勝者を決めた。












