内閣広報室の来年度予算が物議を醸している。概算要求ではなんと前年度の10倍となる72億円となっているからだ。高市政権は広報の強化を図りたい意向だが反発を呼んでいる。

 9月30日、佐伯耕三内閣広報官のXアカウントがメディアに反論した。佐伯氏は「女性自身」が29日に配信した「『すごい印象操作』高市首相 内閣広報官のトランプ大統領との〝合成2ショット〟が物議…広報予算が激増で消えない広報への疑念」との記事を引用。

 

 記事は佐伯氏が26日にXに投稿した写真にツッコミを入れるものだった。高市早苗首相とトランプ大統領による日米首脳電話会談が始まったことを伝えるポストに米ニューヨークで行われた首脳会談時に2人が笑顔で向かい合っている写真を使用。しかし、中央に線が入っており、2人が別々のタイミングで笑顔になったショットを組み合わせていたのだ。これにネット上で「印象操作」との指摘が上がっていると報じていた。

 佐伯氏は「『すごい印象操作』って、この写真のことかと一瞬おもってしまいました」と投稿。「この写真」とは女性自身が記事に使用した高市氏のアップ画像のことだ。続けて、「当アカウントでの電話会談投稿の写真は、直近のお二人の笑顔の写真をそれぞれ使っただけです」と印象操作を否定した。

 さらに、「どう感じるか、見たい世界は人それぞれですが、首相官邸Xでは日米首脳会談冒頭部分をノーカット公開していますので、どなたでも一次情報で検証可能です」と説明した。

 先述の通り高市政権は内閣広報室の予算を10倍にしようとしている。反響は政界以外にも広がり、声優の緒方恵美がXで「その予算で救えるものがたくさんあるのに――なぜ」(23日)と投稿し話題となった。

 永田町関係者は「内閣広報の手法に注目が集まっているなかで予算が10倍となれば、さらに厳しい目で見られることになるでしょう」と指摘。予算アップでどう変わるのか。