大アウェーも関係なしだ。愛知・名古屋アジア大会の卓球男子団体決勝(24日、スカイホール豊田)、日本が絶対王者の中国に3―2で競り勝ち、60年ぶりの金メダルを獲得。エース・張本智和(トヨタ自動車)が流れを変える活躍を見せた。

 日本は第1試合に世界ランキング3位の松島輝空を起用。同1位の王楚欽との一戦は、序盤から松島のペースで試合を進み、第1、2ゲームを連取した。しかし、第3ゲームに中国ファンのグッズが反射し、松島のプレーを妨げるアクシデントが発生。同ゲームを落とすと、第4、5ゲームも奪われた。

 嫌な雰囲気で迎えた第2試合はエースで同4位の張本が同15位の温瑞博に対し、11―7で第1ゲームを先取。第2ゲームは落としたが、第3、4ゲームを制して勝利した。1勝1敗で迎えた第3試合は同13位の戸上隼輔(井村屋グループ)は同8位の林詩棟に1―3で敗れた。

 後がなくなった日本は第4試合で再び張本が登場。王楚欽とのエース対決で、圧倒的な存在感を示した。力強い両ハンドで得点を重ね、王楚欽の粘りにも冷静に対処。ストレート勝ちで、第5試合につないだ。第5試合は松島と相まみえた。張本は松島の試合途中から入場口近くの得点番の後ろで祈るように見つめていた。その中で松島が温瑞博を下すと、歓喜の輪ができ上がった。

 この試合は会場に多くの中国ファンが集結。中国カラーのスティックバルーンを持つファンや王楚欽のうちわを持つファンが「加油!(頑張れ)」と大声援を送っている。中国の得点が入るたびに「加油」コールが飛び交うも、日本の選手たちは動じなかった。ライバルの牙城を崩して、大きなタイトルをつかみ取った。