愛知・名古屋アジア大会の陸上男子ハーフマラソン競歩(愛知県庁・名古屋市役所周辺コース)が23日に行われ、同種目世界記録(1時間20分34秒)保持者の山西利和(愛知製鋼)が銀メダル(1時間28分1秒)を獲得した。

 山西は序盤から昨年の世界選手権男子20キロ競歩7位の吉川絢斗(富士通)とともに先頭でレースを進める。しかし、序盤に山西と吉川はともに2枚の警告を出される展開に。山西は中盤にも3枚目の警告をもらい、12キロ過ぎにはペナルティーゾーンで2分間の待機を強いられた。

 世界選手権20キロ競歩では2大会連続金メダルと実力者の山西だが、昨年9月の世界選手権(東京)でも終盤に先頭集団から一気に抜け出すも、同じく2分間の待機を強いられ、28位と悔しい結果で終わっていた。

 銀メダルでも悔しい結果となり、レース後は笑顔もなく「そんなに悪くないのかなと思ったので…難しい」と心境を吐露した。

 スパートをかけようとしても、失格を避けなければならないため「とにかく2番をキープするしかない。もう4枚目はとにかく怖い」と慎重にレースを進めた。「どういう結果であれ、個人として納得いくかいかないかは置いといて、そこは死守しないといけないこと。そこに対しては気を切らさずに行った」と気持ちを切り替えた。

 再び自国開催の舞台で頂点を逃したが、レース直後には「世界選手権、五輪の一番高いところを。やっぱり譲れないというか、そこにまだ未練がある。もう少しそこを見たいと思う」と次の大舞台への思いを口にした。なお、吉川は4位(1時間29分28秒)だった。