ビリー・ジョエルは昨年5月に「正常圧水頭症」(NPH)と診断されたことを公表していたが、現在の健康状態を明かした。米誌ピープルが10日、報じた

 ビリーは昨年5月に正常圧水頭症と診断されたことを公表して、すべてのツアーをキャンセルした。それから1年以上が経過し、ニューヨークのラジオ局SiriusXWの自身の番組「ビリー・ジョエル・チャンネル」に出演してファンに向け健康状態の最新情報を提供した。

 診断当時を振り返りつつビリーは、まず「バランス感覚が悪い」ことに気がつき、コンサート中に転倒した後、医者に行ったと語った。その結果、脳室に過剰な脳脊髄液が溜まる疾患である正常圧水頭症と診断され、医師からシャント手術(細いチューブを入れる血液のバイパス手術)を受けるよう勧められる前に理学療法を開始した。

「『シャント手術とはどういうことなの?』と聞いたら『頭蓋骨に穴を開けて、脳の中にシャント(チューブ)を挿入するんだ』と言われた。『いや、それは遠慮しておくよ』と答えた。最初はやりたくなかったんだけど、調べてみたら、バランス感覚や記憶力の向上に役立つことが分かったんだ。だって、頭がおかしくなりたくないからね」と、77歳のビリーは明かした。

 時間が経つにつれてビリーは記憶力、バランス感覚、そして日常生活を送る能力が向上していることに気づいたが、仕事量を減らさざるを得なかったという。

「医者からこう言われたんです。私の仕事はロックンロールを大音量で演奏することなので、ショーをするたびに脳震とうのような状態になっていると。脳神経にダメージを与えていて、ショーをすればするほど脳細胞が失われる可能性があると。それで、今はこんなことを続けるべきではないと気づきました。改善しなければならないんです。医師たちも、あまりストレスをかけてほしくないと言っていました」。

「正常圧水頭症」は、脳の周囲を満たす液体(髄液)が通常より増加して脳を圧迫することで歩行障害・認知症・尿失禁などの症状が出る病気とされている。

「医師たちは、あまり無理をしないでほしいと言っているから、今は理学療法に取り組んでいる。言われたことは何でもやっているよ。だって失いたくないからね。だから、いつも自分自身を試している。『彼は脳の病気を患っている』って聞いていると思うけど、僕は大丈夫。みんなには、僕のことを心配しないでほしいって伝えたい。僕はどこにも行かない。ここにいる。今もちゃんとここにいるよ」とビリーは笑顔を見せた。

 現時点で、ビリーが本格的にステージ復帰する具体的な時期は決まっていないものの、病状は回復に向かっており、今年1月には、フロリダ州ウェリントンでビリーのトリビュート・バンドの演奏に加わり、2曲を披露してステージに復帰している。スーパースターの1日も早い回復を祈りたい。