静岡・清水で異色の〝ロックまちおこし〟が動き出す。清水のライブハウス「CLUB ZOU」で9月12日、結成40年以上を誇るロックバンド「横道坊主」と、90年代ヴィジュアル系シーンで存在感を放った「VINYL」が激突する。
この豪華対バンを仕掛けたのは、芸能プロ社長でもイベント会社のプロデューサーでもない。普段は水道工事に汗を流す一人親方、黒岩努氏こと〝ツトム〟だ。
しかも車屋、設備屋、飲食店、バー、タトゥースタジオなど約20社が協賛し、全員がツトム氏の友人。「ツトムがやるなら」と集まった〝友達の輪〟なのである。
ツトム氏はかつて清水・草薙でバーを経営。映画「クローズ」で流れていた音楽をきっかけに横道坊主を知り、先輩の紹介でボーカル・中村義人と知り合った。自身の店で中村のソロライブを開催するなど、交流は約15~16年に及ぶ。
昨年はついに横道坊主のライブを自ら主催。しかし協賛者をドリンク飲み放題にする太っ腹サービスが響き、約17万5000円の赤字を出した。普通なら懲りそうなものだが、今年も開催。それどころか規模を拡大した。
今年の協賛は1口3万円で、5000円のチケット6枚を渡す仕組み。「水道業者だからやっているわけじゃなく、自分が好きなことで地元を盛り上げたい」とツトム氏は話す。
VINYLの参戦も〝人の縁〟だった。地元の「INK‐HIGH‐TATTOO」のFUTOSHIから声をかけられたことがきっかけ。水道職人からタトゥーアーティスト、そしてミュージシャンへと人脈がつながった。
そして今年、ツトム氏はイベントのチケット収益を子ども食堂の支援に充てる予定だ。












