〝大技〟を貫いた結果だった。フィギュアスケートのチャレンジャー・シリーズ(CS)木下グループ杯最終日(6日、東京・田中貴金属アイスアリーナ)、女子フリーが行われ、世界ジュニア女王の島田麻央(木下グループ)が152・48点、合計231・32点で優勝。国際大会の連勝記録を20に伸ばした。
個人の中立選手(AIN)として出場したアレクサンドラ・イグナトワ(旧姓トルソワ)が4回転ルッツを着氷。会場に衝撃が走ったものの、島田がその空気を一変させた。冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)、4回転トーループを立て続けに着氷。その後も安定したパフォーマンスで頂点の座を引き寄せた。演技後には渾身のガッツポーズを見せ「なかなか大会で両方とも決めることができていなかったけど、成功できたので次につながると思う」と満面の笑みを浮かべた。
実戦で初めて4回転トーループを決めたのは12歳の頃だが「ジュニアの時はなかなか決まらなくて、自分のコンディションが100%じゃないと決まらない状態だった。このまま続けていたら、ミスをして負けてしまうこともたくさんあるんじゃないか」。回避という選択が頭によぎるも、あきらめることはなかった。
島田にとって4回転トーループは〝生命線〟とも言えるジャンプ。「自分のスケート人生で、今のところ一番難しい技。トーループが調子悪かったら全部が調子悪くて、調子が良かったら全部の調子がいい」。ロシア勢に勝つためには「おまけではなく絶対に跳ばなきゃいけない」と強い気持ちで挑み続けた。
将来的には4回転ルッツの取得を目指しており、練習にも取り組んでいる。トルソワの演技を通じ「まだ降りたことないし、半分以上は回転が足りないのでまだまだだけど、今大会を見て何かできそうだなという気持ちになってきたので、また帰って練習したい」と刺激を受けた。シニア1年目。伸びしろたっぷりの17歳が才能の片鱗を示した。













