英国帰国を目前に控えたヘンリー王子が、人権侵害で物議を呼んでいるアフリカの野生動物保護団体「アフリカン・パークス」の理事を辞任した。英紙デーリー・メールが24日、報じた

 大手自然保護団体のアフリカン・パークスは昨年、コンゴ共和国(ブラザビル)で同団体の人間が人権侵害を行ったことを認めた。これは、オザラ・ココウア国立公園で警備員が先住民を殴打、強姦、拷問したという疑惑に関する独立した人権調査を受けてことだった。

 ヘンリー王子の広報担当者によると、2023年に理事に就任するまで6年間、同慈善団体の会長を務めていた王子は、現在もアフリカン・パークスの熱心な支援者であり続けているという。

 アフリカン・パークスは声明文を出し「ヘンリー王子に深い感謝の意を表する。王子は10年間の任期を終える。長年にわたり、王子は人々と野生生物の利益のために生物多様性の保護が緊急に必要であることを世界に訴え、アフリカにおける自然保護のための慈善活動の促進に大きく貢献してきた」と感謝の意を表している。

 2024年に行われたサンデー・メール紙の調査によると、アフリカン・パークスが管理し給与を支払っている警備員が、コンゴ共和国の熱帯雨林における脅迫行為や虐待の証拠が発見された。これには、レイプや暴行の疑惑も含まれている。

 またかつてピグミー族として知られていた先住民族バカ族に対して行われた残虐行為に関する直接の証言が発見された。バカ族は何千年もの間、森林で薬草の採集、漁労、狩猟を行い、暮らしていた。

 ある女性は、生まれたばかりの赤ん坊を抱き抱えている時に武装した警備員にレイプされたと証言し、またある十代の少年は、別の警備員から売春目的で誘惑されたと主張した。

 ある地域活動家によると、バカ族の男性が暴行を受け、治療を受けることなく投獄された後、死亡したという。

 アフリカン・パークスはその後、独立した調査を行い、後に人権侵害が行われたことを認めた。

 またロンドンの法律事務所オムニア・ストラテジーLTPが実施した調査結果は、アフリカン・パークスに直接伝えられた。しかし同団体は調査結果を公表しなかった。

 同団体は昨年5月の声明文で「アフリカン・パークスの理事会はオムニアの助言を検討し、このプロセスから得られた勧告を実施するための管理計画とスケジュールを承認した」と表明している。

 ヘンリー王子の広報担当者は24日「王子はアフリカン・パークスでの10年間を誇りに思っており、理事会の強化を全面的に支持しています。彼はアフリカにおける自然保護活動に引き続き尽力しており、アフリカン・パークスの使命を支持し続けています」との声明文を出している。