F1アストンマーティンが、ドナルド・トランプ米大統領の側近で元駐英米国大使のロバート・ウッド・ジョンソン氏が戦略的少数株式を取得し、取締役副会長に就任することを発表し、注目を集めている。

 ジョンソン氏は第1次トランプ政権下で駐英米国大使を務め、大手製薬会社「ジョンソン・エンド・ジョンソン」の財産相続人としても知られているスーパーセレブだ。

 英メディア「フォーミュラ1ニュース」は、ジョンソン氏がスポーツに積極的に投資を行っていることを紹介。「NFLのニューヨーク・ジェッツのオーナーとしてスポーツ界で広く知られている。昨年、(イングランド)プレミアリーグのサッカークラブ、クリスタルパレスの株式を大部分取得しており、注目度の高いスポーツ投資への意欲を改めて示している」と説明する。

 そして今回、ジョンソン氏はアストンマーティンの株を大量に取得。オーナーであるローレンス・ストロール氏が保有する約33%のうち、ジョンソン氏は約15%ほどを取得したとみられている。ストロール氏に次ぐ大株主になった模様で、チームでも副会長に就任。主要幹部となった。

 ジョンソン氏は「駐英米国大使として在任中、私はアストンマーティンの豊かな歴史、そしてローレンス・ストロール氏の戦略的ビジョンと起業家精神に深い敬意を抱くようになりました。彼とパートナーシップを組み、チームの継続的な発展に貢献できることを大変うれしく思います。そして、このスポーツの最高レベルで戦える組織を構築するという目標を掲げています」などとコメントしている。

 ストロール氏も「彼の経験、情熱、そして投資は、私たちが競争力を高めていく次の段階において、当社の地位をさらに強化してくれるでしょう。彼が当社のブランドを深く理解していることに加え、革新と商業的機会への彼の取り組みは、私たちが未来を見据える上で理想的なパートナーとなるでしょう」と歓迎した。

 トランプ大統領の〝側近〟によるアストンマーティンの大量株取得に、フランスでスポーツを専門とするサイモン・チャドウィック教授は自身のSNSで「アストンマーティンの新株主とトランプ氏および中東とのつながりは、金、権力、スポーツの結びつきを浮き彫りにしている」などと強調している。

 今季からホンダとコンビを組むアストンマーティンは、F1界の覇権を握るべく巨大化していきそうだ。