ニューヨークのエンパイア・ステート・ビルの最頂部(443・2メートル)にあるアンテナによじ登り、プロポーズを敢行した〝デアデビル(命知らず)・カップル〟が24日、初出廷した。米メディア「FOXニュース」が同日、報じた。

 先月、命綱を付けずにエンパイア・ステート・ビルをよじ登ったとして、建造物侵入、無謀な危険行為、器物損壊など複数の罪に問われているイワン・クズネツォフ(32)とアンジェリーナ・ニコラウ(33)の両被告が24日、ニューヨーク市内の裁判所に初出廷した。2人が裁判所を出た際には、カメラが回る中、人目もはばからず熱烈なキスを交わす姿が見られた。

 2人はニュージャージー州イーストオレンジ在住でネットフリックス作品にも出演している。7月1日の危険なパフォーマンスを利用して婚約を発表したとされる。クズネツォフ被告がニコラウ被告にプロポーズ。ニコラウ被告はニューヨークの街を見下ろす地上約450メートルの高さで、キラキラと輝く婚約指輪を見せつけていた。

イワン・クズネツォフ被告とアンジェリーナ・ニコラウ被告(インスタグラム@angela_nikolauから)
イワン・クズネツォフ被告とアンジェリーナ・ニコラウ被告(インスタグラム@angela_nikolauから)

 警察によると、2人はパフォーマンス後に逮捕されたが、けが人はいなかった。

 ニューヨーク市警のボディーカメラ映像には、警察官が超高層ビルを上っていき、マスク姿の2人と接触する様子が映っていた。2人は安全用のハーネスを装着していないように見えた。

 初出廷の2日前、ニコラウ被告はインスタグラムに「私たちは、人類は常に、既存の境界を最終的なものとして受け入れることを拒んだ人々によって前進してきたと信じています。不都合な問いを投げかけ、リスクを冒し、不可能なものに向かって進み続けた人たちです。そういう人たちがいない世界は、もっと静かだったでしょう。でも、それがより良い世界だったかどうかは分かりません。裁判で何が起きようとも、私たちは司法手続きを尊重し、自分たちが選択した行動の結果を受け入れます」と投稿した。

 この事件の審理は9月まで延期された。