一般的な熱気球で高度1万メートル超まで上昇し、そこから飛び降りる――。ロシアのアスリートで世界記録を何度も樹立しているセルゲイ・ボイツォフが、熱気球で成層圏まで上昇し、高度1万1551メートルからパラシュートジャンプを敢行した。ロシアメディア「URA.RU」が22日、報じた。
今回の挑戦のポイントは、ヘリウムなどを使った高高度気球ではなく、加熱した空気の浮力で飛ぶ熱気球で1万メートルを超える高度まで到達し、そこからジャンプしたことだ。
ボイツォフは「15日に誕生日を祝い、ジャンプを行った。この記念すべき出来事を終えた今、はっきりと言える。人生で最も鮮烈な体験だった。つい最近まで信じられないと思われていたことを、私たちは成し遂げた」と振り返った。
熱気球はパイロットのイワン・メニャイロが操縦し、フライトエンジニアのデニス・エフレモフも搭乗。3時間以上かけて上昇し、最高高度1万1610メートルに到達した。これは熱気球の飛行高度としてロシア国内の新記録となった。従来の記録は2025年、ロシアの著名な冒険家フョードル・コニュホフとメニャイロがアルタイ地方で記録した1万678メートルだった。
そして高度1万1551メートルで気温マイナス59度の中、ボイツォフは気球から飛び出した。約2分30秒の自由落下中の速度は最高速度500キロを超え、パラシュートは高度1565メートルで無事に開いた。空中にいた時間は7分19秒で、アルタイ地方ウスチ=カルマンスキー地区に着地した。
高度用スーツと酸素供給装置を使用し、事前に宇宙飛行士訓練センターの低圧室で高度12キロ相当の試験まで行っていた。
今回の挑戦は、ロシア企業「ソズダン・ネベサミ」が進めるプロジェクトの一環。9月11~17日にエカテリンブルクで開催され、世界191か国から1万人の若者が参加する「世界青年フェスティバル2026」を支援する目的もあった。
プロジェクトにはロシア・スポーツ省、ロシア・オリンピック委員会などが協力。国営宇宙企業ロスコスモスやロシア連邦航空局も参加した。











