28日午後4時27分に起き、最大震度7を観測した令和8年熊本地震で、熊本県によると、30日朝までに17人の死亡を確認。心肺停止が6人いる。八代市の日本製紙八代工場では8人が亡くなった。また、爆発の起きた嘉島町のイオンモール熊本では5人が死亡。一方、地震発生時に約3000人いた来店客に犠牲者は出なかった。
爆発の起きたイオンモール熊本は一部の壁が吹き飛び、鉄骨があらわとなった。敷地や周辺にはガレキが散乱し、運送会社のトラックに大きな穴が開くなど衝撃の大きさを物語っていた。28日夜の段階では一部報道で「かなりの死者」がいる可能性が指摘されていたこともあり、緊張が走っていた。
29日に記者会見したイオンの吉田昭夫社長は地震のあった時間には建物内に約3000人の来店客がいて、揺れが収まるのを待ってから従業員の誘導で避難をしたと説明した。約30分で避難は完了したという。
イオンモールでは地震が起きた際に専門店の従業員が店内や周辺の客の避難誘導を行うことになっている。トイレなどの死角になる場所を含めてチェックして来店客の避難誘導に努めた結果、現段階では来店客の被害者はいないという。
爆発が起きる午後5時45分までには約3000人の来店客と約1500人の従業員が避難を済ませていたはずだったが、一部の従業員が建物内に戻っていたようだ。
吉田氏は戻った理由について「認識していない。一部は車のキーだとかを取りに戻ったということがあったという発言も(避難誘導をした従業員から)あったが確認は取れていない。社内ルールとしては避難したら館内に入らないことになっている」と、何らかの事情で建物内に戻ってしまった従業員がいたと明かした。
SNSでは3000人もの来店客を避難させた従業員について、「従業員の方々の避難誘導が素晴らしかったのだろう」「従業員はもっと称賛されていいと思うな」といった書き込みが相次いでいる。
イオンモール熊本の従業員だというXアカウントは29日未明に「私たちイオンモール熊本の従業員は、日頃の避難訓練で、まずはお客様誘導第一と徹底してきたから今日もそうした」とつづり、「私たち従業員は、しっかりお客様を誘導した。トイレに行きたいと言われても追い返した。間違ってなかった」と振り返っていた。
また、イオンモール熊本ではペットショップと猫カフェも注目された。ペットプラス熊本店はペットたちが無事に店舗スタッフとともに避難したことをインスタグラムで報告。
一方、猫カフェ「Cat Caf驕@MOFF」は29日に公式サイトで「お客様の避難誘導完了後、スタッフは店舗へ戻り、店内の猫の全頭安全確認および避難準備を進めていました。その最中の17‥45分頃、施設内で爆発が発生し、緊急避難指示により、従業員は急ぎ施設外へ避難しました」と説明。店内に残された猫たちを心配する声がSNSにあふれたが、同日中に25匹すべての猫を警察や消防の協力で救出できたと報告があり、SNSは歓喜に包まれた。
吉田氏によると、爆発では2階部分で特に損傷がみられたという。ペットショップも猫カフェも1階だったことが幸いした可能性がある。












