【テキサス州ダラス14日(日本時間15日)発】〝無敵艦隊〟で難敵撃破だ。北中米W杯準決勝で、スペインが前回2022年カタール大会準優勝のフランスに2―0で完封勝利した。フランスを上回るボール保持で主導権を握り続け、隙を与えず。前半22分にPKで先制すると、後半13分にとどめの一撃で難敵を撃破した。スペインは優勝した10年南アフリカ大会以降は1次リーグ落ち、2大会連続ベスト16で敗退と苦戦していたが、2度目の優勝まであと1勝に迫った。

 スペインは序盤からパスをつなぎチャンスをうかがう中、前半20分にFWラミン・ヤマル(バルセロナ)がペナルティーエリア内でDFリュカ・ディニュ(アストンビラ)に蹴られる形で倒され、PK獲得。今大会通算4得点のFWミケル・オヤルサバル(レアル・ソシエダード)がゆっくりとした助走から右上に突き刺し、均衡を破った。

 後半に入ると、追加点を狙うスペインはヤマル中心に相手ゴール前に攻める。そして後半13分、DFペドロ・ポロ(トットナム)が右サイドからペナルティーエリア手前のFWダニエル・オルモ(バルセロナ)にパスし、走り込んだポロがエリア内で2点目を追加した。

 その後同16分、ヤマルがネットを揺らすが、オフサイドで得点にはならなかった。そのまま後半のハイドレーションブレーク後に入ると、相手は交代枠を全て使い切り、現状打破を試みる。対するスペインは余裕を見せ、ようやく交代カードを切り始めた。

 残りの時間はやや守備の時間も増えるが、GKウナイ・シモン(ビルバオ)らの堅守で最後まで守り切り、無失点。2大会ぶりの優勝を目指した大エースFWキリアン・エムバペ(レアル・マドリード)らフランス代表の夢を打ち砕いた。

 追加点を挙げ、この日の試合のMVPに選ばれたポロは「まさに夢がかなった。正直、これほどのことになるとは夢にも思わなかった。相手が非常に手強く、これまで素晴らしい戦いをしてきているのは分かっていた。これはチーム全体の功績であり、決して私個人の功績ではない。みんなが素晴らしい試合をしてくれたのだから、全員を祝福したい」と喜びをあらわにした。

 ルイス・デラフエンテ監督も「私たちは4年近く前にひとつのアイデアからスタートし、それを貫き通してきたおかげで、ここまで来れた。今日、私たちは世界屈指の代表チームと対戦したが、その相手には世界最強のチームが立ちはだかっていた。この選手たちは、あらゆる称賛に値する」とイレブンをねぎらった。

 スペインはこれで公式戦37戦無敗となり、イタリアが持っていた記録に並んだ。運命の決勝で、記録更新なるか。