現役最多の通算266勝を誇るタイガースのジャスティン・バーランダー投手(43)が8日(日本時間9日)、今季限りでの現役引退を表明した。
バーランダーは2005年にタイガースでデビュー。11年にMVPに輝き、17年と22年にはアストロズでワールドシリーズ制覇に貢献した。サイ・ヤング賞を3度受賞したメジャー屈指の右腕だが、古巣に戻った今季は故障でわずか1登板にとどまり、4月4日(同5日)から負傷者リスト(IL)に入っている。
レジェンドの引退会見を記者団の後ろで静かに耳を傾けていたのが同僚のタリク・スクバル投手(29)だ。2年連続でサイ・ヤング賞に輝いている左腕は「野球という競技に敬意を払うことが何より重要だと思う。彼は史上最高の投手の一人だ。彼にとってこの決断が難しいものであることは分かっているし、彼を支え、味方であることを伝えたかったんだ」と地元メディア「デトロイト・スポーツ・ネーション」に語った。
「彼の話し方、言葉の内容、そして仕事への取り組み方など、そこから学べることは山ほどある。彼と一緒にいるだけで、そうした要素のすべてを肌で感じることができるんだ」というスクバルはバーランダーがタイガース復帰して以降、親密な関係を築いてきた。クラブハウスでのチェス対決はチームの恒例行事となっている。
「彼と勝負するのはいつも楽しい。彼が何かに集中し、スイッチが入る瞬間が見て取れるんだ。それを見るのは面白いよ。彼は私を含め、クラブハウスにいる全員にとって素晴らしい存在だ」
バーランダーはキャリアで200イニング以上を12回も達成した鉄腕。この完投精神はスクバルにも深く響いている。
「先発投手として長いイニングを投げ抜き、多くの球数を投げることに誇りを持っている。イニング数は非常に価値あるものだと思うが、球団はそれほど重視していないようだ。彼らは『量より質』を求めているのでしょう。でも、自分の中にある『オールドスクール(昔かたぎ)』な部分は『量』を求めているんだ」とスクバルはバーランダーの投球哲学を受け継いでいく覚悟も示した。












