元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏が28日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」に出演。政府が今国会での成立を目指す皇室典範改正案についてコメントした。

 改正案では皇族数の確保策として、旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎えることなどを可能としているが、橋下氏は「養子案は賛成」としつつ、「養子側の方の意思を、どれだけ自由意思を担保するかっていうところ(が問題)」と指摘した。

 理由について「一般国民同士の養子と違って、一般国民に憲法の外に行っていただくわけです。皇族というものすごい権利・自由っていうものが制限される世界に、一般国民の赤ちゃんを、その自由意思を明確に確認しないまま、この国のストーリーを守るために憲法の外に行かすことになる」と説明し、「ストーリーを守るのはいいことだとしても、どこまで生身の人間の人生を犠牲にさせるかです。皇族というわれわれ一般国民とは違う世界に、子供の意思関係なく入れるっていうのはね、これは人身売買に等しいと思う」と批判した。

 さらに「国民の理解を得られる、得ようと思ったときに、今のこの皇族確保案では何一つ解決してない。男児を産むことを強制され、男系男子がいない場合には養子にしなければいけないんじゃないかってことも強制され、赤ちゃんのその自由意思も担保されない。こんなのを日本の社会の象徴にしていいのかと。だから、僕はストーリーも守りながら、どこまでそれを受け入れていくのかっていう議論をしていかなきゃいけないと思う」と主張。

 その上で「本当は皇位継承の問題をしっかり定めてからこの話しなきゃいけないのに、国会議員が肝心なところ逃げたもんですから、皇族の皆さんの立場が不安定極まりないです。こんなことだったら、みんな皇族の皆さん、ご結婚も何もあやふやでしょうがないですよ」と私見を述べた。