血染めの激投に、代打出場――。これぞ“新SHO―TIME”だ。ドジャースの大谷翔平投手(31)は17日(日本時間18日)に本拠地ロサンゼルスでのレイズ戦に先発し、6回を7安打4失点、5三振2四死球で7勝目(2敗)を挙げた。血染めの激投だった。6回には代打で出場して遊ゴロに倒れたが、投手専念から代打で打席に立つという新たな翔平劇場に地元ファンは大盛り上がりだった。チームは全て1点差でレイズに3連勝した。
悪夢の5回だった。2点を先制してもらった直後だ。先頭メサを3球で追い込むも、結局四球で歩かせた。続くフェドゥシアは2ボールからの3球目、真ん中低めの97・1マイル(約156・3キロ)のフォーシームを狙い打ちされ、中堅越え二塁打。9番ウォールズに初球、99・6マイル(約160・3キロ)のフォーシームを右翼へ高々と打ち上げられて犠飛。1番ディアスに外角低めのスイーパーを中前に運ばれて同点とされた。
レイズの勢いは止まらない。2番アランダに初球、外角の99・7マイル(約160・5キロ)のフォーシームを左翼へ流し打ちされ、一死一、二塁。続くムリンスを真ん中低めのカーブで一ゴロを打たせたが、一塁ベースカバーが遅れて内野安打となり、満塁に。4番カミネロにギアを上げて、2球目に今季の自己最速タイの101マイル(約162・5キロ)をマークするも、4球目の外角のスイーパーを捉えられ、痛烈な三ゴロ。二塁へ送球して一走を封殺するのが精いっぱいで3点目を失った。5番パラシオスに内角の99・7マイルのフォーシームを右前打され、計4失点となった。この日、46%と多投したフォーシームでカウントを取りに行ったところを狙われた。
2試合連続の4失点だが、1イニング4失点はドジャース移籍後最多だ。4回を終えた時点で1・06から1・00に下げた防御率は1・47に跳ね上がった。
4回までは2安打、1死球と走者を許すも球数は50球と順調。移籍後最長の8回も見えてきたところだっただけに「全体の投げ心地も良かった。本当にあの回だけだった」と悔いが残った。
それでも6回も続投。先頭メサにカウント1―1からの3球目、外角低めのスライダーを投じた直後、右手中指から出血。ユニホームのズボンを触ると血の痕がついていた。二ゴロ、空振り三振、二ゴロで三者凡退に抑えると中指を見ながら降板した。
この血染めの激投にフリーマンが応えた。降板直後の6回裏に中堅に12号逆転2ランを運んだ。その後、6回二死無走者でDHのロハスの打席で大谷の登場曲が流され、「代打・大谷」がコールされるとドジャー・スタジアムは大歓声に包まれた。右腕ケリーの初球、外角低めのシンカーを打って痛烈な遊ゴロだった。それでも大拍手だ。大谷は7回のマウンドに上がらず、ドジャースはDH解除となった。
規定投球回に1回1/3足りない状況で防御率1・47と悪化。1・34でMLBトップのブルワーズのミジオロウスキーにリードを許した。サイ・ヤング賞争いでも一歩後退したといえるだろう。しかし、まだ6月だ。巻き返す時間は十分残っている。











