男子スノーボードハーフパイプの戸塚優斗(24=ヨネックス)が16日、3月に卒業した日本体育大学を訪問し、2026年ミラノ・コルティナ五輪(2月)で金メダルを獲得したことを報告。大学からの報奨金やもらいそびれていた学位記を受け取った。

 日体大に6年間在籍した戸塚は、最後の2年は競技の合間をぬって多くの単位を取得。五輪決勝の2日前にも課題を提出していたことを明かし「練習が夜だったので、暇な午前中に急いでやって送った。滑っているときはスノーボードのことを、帰ったら課題のことを考えていて、切羽詰まった感じは結構楽しかった」と振り返った。

 その講義を担当していた元体操日本代表で16年リオデジャネイロ五輪金メダルの白井健三助教からは「内容も素晴らしい。五輪の2日前に出すなんてびっくりだし、僕には絶対にできない」とおほめの言葉をもらったという。

 他にも多くの講義で教員から良い評価を得たものの、この日はまさかの遅刻でたくさんの大人を待たせてしまった。「確認不足で違うキャンパスに行ってしまった。ここ最近で一番のやらかし。本当にすみません」と恐縮しきり。「こういう場をつくっていただけてありがたい。時間はかかったけど卒業でき、最後は文武両道を示すことができて良かった」と申し訳なさそうに語った。

 今後も競技は継続する予定。「4年後の五輪でまた金メダルを取りたい。そこが自分の競技の終わりになるかもしれないので、しっかりやっていきたい」と意気込みを口にする。

「(他の選手から)見られているのは分かっているので、それを寄せ付けないスピードでうまくなるしかない。今は模索中だが誰もやっていない新技を夏が終わるまでには完成させて、冬に出していけたら」。世界を取った天才が早くも次の大舞台に向けて動き始めた。