2022年北京五輪でドーピング違反となったフィギュアスケート女子で世界最高得点記録保持者のカミラ・ワリエワ(19=ロシア)が、衝撃の惨敗を喫した。

 ワリエワは昨年末で出場停止期間が終わり、本格的に復帰。3月21日に行われた同国最高峰の大会「チャンネルワンカップ」に出場したが、ショートプログラム(SP)で得意にしていた4回転トーループに失敗するなど70・09点で得点は伸びず4位だった。

 そして今度はショー要素も入りながら競技として採点され順位付けされる大会「ロシア・チャレンジ」のショープログラムトーナメントに約3年ぶりに出場。しかしメダルを逃すばかりか9位と撃沈して衝撃が走っている。

 ロシアメディア「ソブスポーツ」は「諦めたのか。ロシア・チャレンジでのワリエワのパフォーマンスの何が問題だったのか? 退屈なプログラムはリスクを冒さず、より大胆で活気のある楽曲に敗れた」と酷評した。

「彼女のパフォーマンスは大きな期待を集めていたが、強い印象を残すことができず、トップ3入りを果たせなかった」と指摘。「ワリエワは若手有望株ソフィア・ジェプカの演技の直後に、大会後半戦の幕開けを飾った。彼女はシンプルな青いドレスに身を包み、右腕に白い布製の蛇を巻きつけたという珍しい装いで氷上に登場した。彼女のプログラムの音楽は、偉大なバレエダンサー、ルドルフ・ヌレイエフに捧げられた映画の楽曲だった」とその演技の詳細を伝えた。

 だが「カミラは今回、大胆な実験に走ることはなかった。観客は、柔らかなライン、魅惑的な柔軟性、インスピレーションに満ちたスケーティング、そして音楽のニュアンスへの配慮といった、彼女ならではの叙情的なイメージを目にした。このプログラムは、高度な技術力ではなく、雰囲気や内面的な感情を伝えることに重点を置いていた」と説明する。

 かつては絶対女王として君臨したワリエワだが、4年のブランクを経て19歳になった現在は苦しんでいるようだ。