国際スケート連盟(ISU)が発表した2026―27年シーズンから適用されるルール変更が波紋を広げている。

 ロシアメディア「スポーツ」は大きな変更点として「フリースケーティングにおけるジャンプの数は7つから6つに減る」と報じた上で、そうした内容により「フィギュアスケートの新ルールによって、誰が得をして誰が損をするのだろうか?」と題して特集した。

「ISUがフィギュアスケート選手の育成において最も重要な要素と考えているのは、演技内容の複雑さではなく、そのスペクタクル性であることは明らかだ」とまず指摘。「シングルスケーターにとって最も顕著な変化は、フリースケーティングにおけるジャンプの数が6つに減ることだろう」と強調した。

 そして「皮肉なことに、この規則が施行されるのは、イリア・マリニンが7回の4回転ジャンプという記録的な演技で最近受賞した直後である。今シーズン、平均技術スコアで最も近いライバル(佐藤駿)に36ポイント差をつけているマリニンは、新ルールによって不利な立場に置かれた選手の一人だ」と絶対王者のマリニンにとってはルール変更が逆風になると分析した。

 ただ「彼がその最大の犠牲者とまでは言えない。世界選手権では、審査員がイリアを構成点においてもトップクラスと評価していることが示されたからだ」と指摘。そして「オリンピックチャンピオンのミハイル・シャイドロフは苦戦を強いられるだろう。シャイドロフはミラノでの勝利の主要因は技術力だった」とミラノ・コルティナ五輪男子の金メダリストであるシャイドロフが最も不利になると予測した。

 男子ではマリニンやシャイドロフが不利を被るとなれば、そのライバルである日本勢にとってルール変更は追い風となるかもしれない。