米下院監視委員会のアンナ・パウリナ・ルナ下院議員(共和党、フロリダ州選出)は、ピート・ヘグセス国防長官およびその他の連邦機関に対し、機密扱いのUFO映像46本を4月14日までに提出するよう求めた。米メディア・ニュースマックスが1日、報じた。

 ルナ氏は、UFOを含む未確認異常現象(UAP)に関する46本の特定映像の提出を求める書簡をヘグセス氏に送付し、米国の制限空域付近に出現するこれらの物体がもたらす「非常に現実的な脅威」に関する情報開示の欠如は「憂慮すべきだ」との声明を発表した。

 ルナ氏は「米軍施設の機密空域周辺にUAPが存在することは、軍の安全と即応態勢に対する脅威である」と述べた。戦闘地域、海上、制限空域で観測された球体型、葉巻型、いわゆるチックタック型の物体を示す軍の遭遇記録映像の提出を求めている。

 一部の映像には、イランやシリア周辺での編隊飛行、米軍基地や空港付近での事案、さらに2023年にヒューロン湖上空で撃墜されたケースが含まれているとされる。

 これらの映像は機密性の高い施設周辺での活動パターンの特定や、それらの物体が国家安全保障上のリスクとなるかどうかの評価に役立つ可能性がある。

 ルナ氏は、UFO目撃の調査、連邦記録の機密解除、内部告発者との連携を行う超党派の「連邦機密タスクフォース」の委員長を務めている。その立場から、この問題の分析を担当する国防総省の全領域異常解決局(AARO)からの回答が不十分であると指摘した。

 この書簡は、2025年9月に開催された下院監視委員会のUFO公聴会で、内部告発者が「追加のUAP映像記録が存在する」と議員らに証言したことを受けて出されたもの。

 要求された資料の中には「2020年11月23日、アフガニスタン上空で雲の中を出入りする球体UAP」と題された映像も含まれており、これはアフガニスタン・パキスタン国境付近での偵察任務中に記録されたとされる。調査報道ジャーナリストのジェレミー・コーベル氏とジョージ・ナップ氏は、以前にその映像の一部やシリア上空を高速飛行するUFOに映像を公開している。

 当局者らは、これらの未確認機体が偵察活動を行ったり、米国の防衛能力を試したり、航空機の運用を妨害したりしている可能性を警告しており、操縦士の安全や軍の即応態勢へのリスクとなり得るとしている。

 今回の情報公開要求は、トランプ大統領が2月19日に「UFOファイル」の公開指示をヘグセス氏らに命じたことを受けたもの。ヘグセス氏はすぐに、国防総省がこの命令に従うため作業を進めていると発表。ただし、ファイルの精査と公開にどれくらい時間がかかるかについては、まだ見通しが立っていないとしている。