富士通陸上競技部は27日、川崎市内で新加入選手の取材会を開催。伊藤蒼唯(駒大=22)、上原琉翔(国学院大=22)が新天地の決め手を明かした。

 2人は大学4年間で、主に駅伝で活躍した。伊藤は今年1月の東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)では6区で区間2位。上原は主将としてエース区間の2区を走り、チーム過去最高となる準優勝に貢献した。今後について伊藤は「最終的には日本代表として、世界に出ていく選手になりたい」とさらなる飛躍を誓った。

 種目については「大学4年間で、得意種目を明確に定めることができなかった」と明かす。引き続き駅伝に意欲を示しつつ、トラックやロード種目を並行して「オールラウンドで戦える選手」を目指す。 

 一方、上原は「来年(10月)のMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)の権利を獲得し、その先の五輪を目指したい」とマラソンに強い思いを抱いている。

 2人の入部の決め手は、伊藤が「同じチームの選手が世界大会に出場したり、日本記録を出されている」と明かすように、男子1万メートルで前日本記録保持者の塩尻和也や、昨秋まで所属していたマラソンの前日本記録保持者の鈴木健吾をはじめ、世界で戦ってきた先陣の存在が大きいという。

 さらに、伊藤は「種目選択で1本に固定しても良いと思った。でも、さまざまな選手からさまざまな種目の話を聞くことも大事だと思い、一番理想としているチームに近いと考え、選んだ」と自身の視野を広げる狙いもあった。

 また、上原は国学院大OBの浦野雄平(28)の成長ぶりも大きな一因だった。すでにMGCの出場権を獲得した浦野を見て「やっぱり浦野さんが卒業生で一番伸びている部分もある」とその背中を追いかける。

 先輩に続き、2人のランナーは世界へ羽ばたけるか。