ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケートペアで金メダルを獲得した〝りくりゅう〟こと三浦璃来(24)、木原龍一(33=木下グループ)組の演技内容が低レベルとしてロシアメディアが批判を展開している。

 ロシアではペアの絶対王者アレクサンドラ・ボイコワ、ドミトリー・コズロフスキー組の〝ボイコズ〟が、ライバルのりくりゅうがミラノ・コルティナ五輪で見せた演技について金メダルには値しない内容として再三、批判を行っている。ロシアメディアもりくりゅうの演技はレベルが低いと糾弾しているが、今度は同国メディア「ソブスポーツ」もペアのレベル低下を追及した。

「ミラノ2026…ウルトラC要素なしでオリンピックの勝利をつかむ」と題して検証。「ミラノ五輪のメダリストたちの演技内容を分析した結果、コズロフスキーの懸念が裏付けられた。メダリストたちは誰も4回転ツイストを披露しなかった」と指摘。4年前の北京五輪の上位勢やロシアのペアは当たり前のように行っている高難度技をりくりゅうは見せられなかったとズバリ指摘した。

「オリンピックチャンピオンの三浦と木原は、フリーで世界新記録となる158・13点を獲得し、金メダルに輝いた。しかし、彼らの演技には4回転ツイストや4回転スローは含まれていなかった。表彰台を争う選手たちのプログラムの基本構成は、難易度の高いレベル4のリフト、リバースラッソー、アクセルラッソーを除けば、非常に単純なものだった」と得点の高さと技術内容がかけ離れていると採点を疑問視した。

「ロシアは4回転を国家理念として捉えている。ロシア国内の状況との対比は際立っている。ボイコワとコズロフスキーは、公式国際大会でまだどのペアも成功させていない4回転サルコウスローまで完璧に成功させた」とボイコズはすでにりくりゅうのレベルをはるかに超越して金メダルは確実と強調。「コズロフスキーの発言は今もなお真実である。国際舞台におけるペアスケートは、確実にアイスダンスとの境界線をあいまいにする方向へと進んでいる」とペア競技の存在意義を問われる事態になっていると警鐘を鳴らす。

 その上で再びりくりゅうに矛先を向け「三浦と木原は、フリーで158・13点中テクニカルスコアは82・73点だった。このペアは4回転ジャンプを1つも行わなかった。アイスダンスでは、このようなテクニックと構成要素のバランスは一般的だが、コズロフスキーによれば、ペアスケーティングにとっては行き詰まりだという」と競技レベルの低下が顕著だと懸念を示した。

 ロシアで高まるりくりゅうへの批判は、ペア競技に一石を投じることになるのか。