ソフトバンクのロベルト・オスナ投手(31)が開幕戦の出場選手登録から外れたことが25日、分かった。オスナと球団が2023年オフに交わした4年総額50億円超(推定)の契約には「クローザー限定起用」とする内容が付随。開幕メンバーから外れる措置が講じられたことで、あと2年残る大型契約を破棄する可能性が浮上。少なくとも開幕2日前時点で「契約見直し」がまとまらなかったとみられる。
チームでは昨季セーブ王を獲得した杉山一樹投手(28)が実力でクローザーとしての地位を確立。今春オープン戦成績もオスナが8試合に登板して防御率4・50だったのに対し、杉山は7試合に投げて防御率0・00と抜群の安定感を誇った。首脳陣は今春オープン戦で一貫して杉山を守護神として起用。オスナが9回を託されるゲームは一度もなかった。
アストロズ時代の19年にセーブ王を獲得するなどメジャー通算155セーブの実力者ながら、近年は本来のパフォーマンスを発揮できていない。破格の長期契約を勝ち取るに至った移籍1年目こそ26セーブを挙げて防御率0・92の好成績をマークしたが、4年契約1年目の24年シーズンは途中離脱もあり、39試合で防御率3・76と低迷。さらに昨季は右肩の不調に苦しみ、26試合で防御率4・15と不振を極めた。
長期の大型契約は実績に対するリスペクトであり、流出を阻止する手段だったはずだが、一軍の舞台は実力の世界。細かな契約が現場の足かせになったり、チームの士気に影響を与えてはならない。昨年から契約内容を見直す動きがなかったわけではないが、26日に公示される開幕一軍の出場選手登録からオスナが外れたという事実は、開幕を目前に控えても見直し交渉が不調に終わったという由々しき事態を意味している。
球団側が契約を破棄する場合は、多額の違約金が発生する。悲願のリーグ3連覇、将来を見据えたチームづくりを円滑に進めるために強い痛みを甘受する選択もあり得る。この日、チームの全体練習に参加したオスナは「これまでと変わらず、自分のできることに集中したい」と前を向いたが、取り巻く状況は実に不穏だ。












