ドジャース・佐々木朗希投手(24)が23日(日本時間24日)のエンゼルスとのオープン戦でまたしても制球難を露呈した。投げ直しの登板を含めて計2回0/3を投げて無安打ながら8四死球、5失点と大荒れ。それでも試合後のデーブ・ロバーツ監督(53)は佐々木の開幕ローテーション入りを改めて明言し、チーム内の不協和音も危惧される状況となっている。

 本拠地ドジャー・スタジアムに響き渡った自軍ファンのブーイングが、登板内容への不満を物語っていた。初回から2者連続押し出しを含む4四死球で4失点。4回から再びマウンドに上がったが、またしても四球を出すなど精彩を欠いた。

 降板後の佐々木は「結果の通り良くなかったですし、手応えもあまりなかった」と唇をかみながらも「シーズンとスプリングトレーニングは別なので」と顔を上げた。開幕4戦目となる30日(同31日)のガーディアンズ戦の先発が内定していた中での自滅投球。防御率は「13・50」から「15・58」に悪化したが、ロバーツ監督は「4戦目に先発予定」と方針を変えず、決断への迷いにも「ノー」と首を振った。

 球団側は佐々木を将来的なエースに押し上げるべく、ある程度は我慢する方針。編成トップのフリードマン編成本部長は、地元紙「オレンジ・カウンティー・レジスター」に「我々は忍耐強く取り組み、短期的、長期的な目標をしっかりと意識しなければならない」と断言していた。

 ただ、懸念は消し去れない。野球はチームスポーツでありながら選手は個人事業主。プロ野球で監督経験もある球界OBは「プロは結果がすべて。開幕ローテに入る投手は競争を勝ち抜いた、その年のチームを代表する人たち。実力以外の部分で判断するようなことがあればチームの輪は保てなくなる」と〝鉄則〟を説いた。

 ドジャースの開幕ローテはエース・山本から始まり、シーハン、グラスノー、佐々木、大谷の5人が務める予定。オープン戦で防御率5・40の左腕、ロブレスキらは成績に関係なく後回しにされた格好だ。

 また、二塁のレギュラー候補と期待されたキム・ヘソン(金慧成)が、9試合で打率4割9厘をマークしながら3Aに降格。ロバーツ監督は「毎日出場できる環境を与えるため」と説明したが、1割1分6厘のフリーランドが開幕ロースターを勝ち取り、母国の韓国メディアは「ドジャースへの片思いを断ち切らなければならない」と退団を強硬主張するなど暴発寸前となっている。

 結束の強さはドジャースの強みの一つではあるが、あちこちに散らばる火種がワールドシリーズ3連覇に影を落とさなければいいが――。