女子ゴルフの渋野日向子(27=サントリー)が、米ツアー「ブルーベイLPGA」(5日開幕、中国・海南島)で今季初戦を迎える。昨季はポイントランキング104位と低迷し、昨年12月の米ツアー最終予選会を経て本格参戦5年目にこぎつけた。そんな渋野を岡山県作陽高(現・作陽学園高)時代に指導した同校ゴルフ部監督の田渕潔氏(65)が、不調の要因を指摘するとともに、今季の活躍を〝予言〟した。

 2022年の米ツアー本格参戦以降、昨年は最も苦しいシーズンとなった。「全米女子オープン」で7位と健闘したものの、トップ10入りはその1回。予選落ちが目立ち、ポイントランクは80位以内のシード圏内はおろか、ある程度の出場が見込める100位以内もキープできなかった。26年の出場機会確保のため最終予選会へ回り、24位に滑り込んで今年も米ツアーを主戦場とすることになった。

 田渕氏は不調について精神的な要因が大きいと分析する。「流れに乗り切れず、途中でポイントを稼がなきゃという焦りが悪循環になったと思います。なぜならゴルフはメンタルな面がすごく影響するゲーム。渋野だけじゃなく、選手を見ていて『いい感じやな』と言っていたらいい感じになるんですよ。僕は絶対にそういう理論なんです。科学的に突き詰めても良くなるより、悪くなっている人が多いですから」

 だからこそ今季の活躍へ太鼓判を押せるというのだ。「めちゃくちゃ期待しています。精神的には楽じゃないかなと。(19年のAIG全英女子オープンに優勝した)メジャーチャンピオンという肩書はあるけど、一から出直しという感じでスタートが切れる。(昨年)12月に本人と会った時に『来年はルーキーでいけるな』と話しましたし、いい表情をしていました。ルーキーのつもりでいく方がうまくいくと思うので期待したんです」と説明した。

 技術面に関しても「見ていると、そんなに悪いゴルフはしていない」と力説。それだけに「勝てないゴルフではないと思います」と復活勝利も決して不可能ではないわけだ。米ツアー勝利なら、あの全英女子以来となり、ツアーメンバーとしては初勝利となる。

 今週はいよいよ初戦。復活へ向けてオフに調整してきたことを発揮できるか注目される。かねて本人は「自分はこんなもんじゃないと思っている。もっともっと変われるし、もっともっと強くなれる」と力強く語っていた。恩師の〝予言〟を的中させる結果を残せるか。