血糖変動についてスマホで管理できるアプリが登場している。急激に変化しやすい食後血糖の管理なども含めて管理栄養士が伴走してくれるようなアプリだという。開発メーカーに聞いた。
【管理栄養士が隣にいるようにアシスト】
血糖変動管理アプリ「グルコースフライト」は、アプリユーザーの食事ごとの食後血糖変動をスコアリングし、どういう血糖コントロールをすればいいのかを個別に自動算出して生活習慣改善をアシストしてくれる。
アプリを利用すると、まずユーザーが血糖の改善目標を設定するのだが、そうすると食事ごとに血糖スコアを確認して血糖推移データを得た上で、そのデータを集積、評価した結果によって最適な食事選択ができるような指導を管理栄養士などから受けることができる。
つまり血糖管理アプリと言っても、単に健康増進のために血糖変動を記録するだけのアプリではない。管理栄養士が隣にいてくれるかのように血糖コントロールを行うことができるアプリである。
「アプリからのアドバイスは、これまで管理栄養士が指導していた内容に即しており、良質な血糖コントロールが可能になります」と、開発したヘルスケアプログラム開発ベンチャーのザ・ファージ(東京都渋谷区)の志連博彦取締役が説明する。
【血糖センサ技術を予防や治療に役立てる】
実際に血糖はリアルタイムに変動している。すでに紹介したように、食後には血糖が急上昇し、その後急降下する血糖スパイクが起こりやすく、繰り返されると血管を傷つけて、動脈硬化や心筋梗塞などを招く。
血糖の指標とされているHbA1cは過去1~3か月の平均的な血糖データを示す。つまり過去の血糖の平均値であり、食後血糖の変動などはHbA1cでは測れないのだ。指に針を刺して採取した血液によって測定すれば直近の血糖データが分かるが、それでも1日に数回しか測定できないので、急激な高血糖や低血糖という危険状態を見逃すリスクがあった。
しかし、この血糖変動管理アプリではセンサから血糖データがスマホへ自動で送られ、血糖変動を分単位でリアルタイムに測定できる。そのため、糖尿病の評価指標である従来のHbA1cに加えて、食後血糖の変動も考慮して健康管理の方法をアドバイスできるのだ。
このアプリを開発した同社の共同創業者である徳永翔平代表取締役はセンサ技術の専門家だ。血糖センサ技術を利用して食後血糖の解析、集積によって糖尿病や動脈硬化、心筋梗塞などの予防や治療に役立てるためにグルコースフライトを開発したという。現在、グルコースフライトは特定の病院・クリニック、あるいは研究開発参加者に限定提供されている。
年末年始には宴会などで食欲の誘惑に負けてしまった人も多かったのではないだろうか。後から反省するのではなく、デジタル技術で得られるデータを活用しながら、より健康的な生活を送れるようにしたいものだ。そのためのアプリが、これからは助けてくれるようになる。












