「夜に飲み会があるから、朝昼は抜いて調整する」。私も食について学ぶまで、こうした「帳尻合わせ」を長年やってきた。しかし、飲み会のために食事を抜くことは、一見スマートな戦略に見えて、実は逆効果。中性脂肪を増やし、悪酔いまで引き起こすNG習慣なのだ。

 空腹時間が長くなると、カラダは「次いつ食べられるか分からない」と判断し、入ってきた糖をできるだけ効率よく取り込もうとする。この時、血糖値が一気に上がる「血糖値スパイク」が起きやすくなる。そうなるとカラダは血糖値を下げるため、インスリンを大量分泌。これによって、あまった糖が中性脂肪として蓄えられやすくなり、結果として太りやすくなってしまうのだ。また、欠食が続くとカラダは省エネモードに入り、筋肉も削られて代謝がさらに低下。さらに、空腹でお酒を飲むとアルコールの吸収が早まり、血中アルコール濃度が急上昇しやすくなる。これによってペースを乱して飲んでしまい、余計に食べてしまうことも。

 それでなくても酒飲みの多くは、日々脂肪と戦っている。これから飲み会の日の朝昼は欠食ではなく、必要な栄養を少量摂るようにして欲しい。具体的にはたんぱく質と炭水化物の組み合わせがおすすめ。血糖値が安定し、脂肪の蓄積を防げるからだ。例えば朝はヨーグルトとフルーツ、昼はおにぎりとゆで卵という感じで軽めにしておけば、夜は思う存分楽しめる。

 とはいえ、飲み会はカロリーオーバーしがち。そんな時は、食べる順番を意識するといい。野菜や海藻、きのこなどから口にすると血糖値上昇がゆるやかになり、食べすぎ防止にもつながる。また唐揚げより焼き鳥、豚の角煮よりしゃぶしゃぶサラダといったよう、なるべくヘルシーなメニューを選ぶよう心がけよう。

 それでも食べ過ぎてしまうのが酒飲みの性。だが、そこで欠食してしまうのは本末転倒。ウオーキングなどの軽い運動で消費カロリーを増やし、脂肪の蓄積を撃退しよう。