飲み過ぎた翌日は、とにかく何もしたくない。カラダはダル重く、頭はぼんやり。いくら水を飲んでも、喉の渇きがおさまらない。布団にくるまって一日をやり過ごしても、アルコールが抜ける気配はゼロ。酒飲みなら、誰もが経験したことがある飲み過ぎによる不快な状態。だが「二日酔いは耐えるしかないのか?」と諦めることなかれ。しんどい時にこそ試して欲しいのが「アクティブレスト」である。
アクティブレストとは、積極的休養のこと。完全に休養するのではなく、ウオーキングやヨガなどで、軽く体を動かすことによって疲労を抜く方法を指す。運動習慣のある人にとっては常識のようだが、酒好きにも大いに応用できる。
実際、私も岩手出張で飲み過ぎてしんどかった翌日、スタジオまで20分ほどウオーキングし、ヨガを1時間ほどしてみた。汗とともに頭の重さやむくみが軽くなり、何ならまた飲めるほどスッキリした。これは動いたことによって肝臓の血流が促され、体内に滞った老廃物がスムーズに処理されたからと考えられる。日本肝臓学会の研究でも、「週3回のウオーキングを12週間続けたグループで、肝血流量が増加し、γ-GTPをはじめとする肝臓の数値が改善した」という報告もある。つまり、アクティブレストは単なる気分転換ではなく、科学的にも「肝臓のリカバリー法」として理にかなっているのだ。
注意したいのは、息が上がるような運動をしてしまうこと。これは逆効果でしかない。なぜなら飲み過ぎで疲れた肝臓はまだフル稼働中で、激しい運動を加えると余計に疲労してしまうからである。また深酒で脱水状態になっているところに滝汗をかくと、さらに脱水を促進させてしまい、余計に体調が悪くなる危険性が増す。
これから深酒の翌日は、日がな一日寝て過ごすより、アクティブレストで整える。これぞ酒好きの新しい「回復の美学」である。












