【イタリア・ミラノ17日(日本時間18日)発】ミラノ・コルティナ五輪のスピードスケート女子団体追い抜き(パシュート)3位決定戦(ミラノスピードスケート競技場)が行われ、日本は銅メダルを獲得。〝中間管理職〟の役割を担った佐藤は、強い覚悟でスタートラインに立っていた。

 オランダに敗れた準決勝は堀川桃香(富士急行)を起用したが、3位決定戦は野明花菜(立大)を投入。高木美帆(TOKIOインカラミ)、野明、佐藤綾乃(ANA)の布陣で挑むも、序盤にいきなり野明がバランスを崩した。まさかの事態にも佐藤は冷静に対処。「ちょっと待ってじゃないけど、そんな感じで声をかけた」。先頭の高木に事態を知らせ、隊列を整えることを最優先した。

 佐藤によると「ちょっとそこで追いかけて足を使っちゃうと最後まで持たない。思っているよりも出力が高く出ちゃう」との理由から。「本当に転ばなくてよかった。最後ゴールすることが大事だし、ゴールできれば絶対にメダルを取れると自分は信じていた。(野明を)私が意地でも後ろから支えようとは思ってた」と笑い飛ばした。

 結果的に野明は転ぶことなく、銅メダルを引き寄せた。佐藤は「五輪の怖さを感じてくれたのかなとは思うけど、こうやってメダルを獲得できたのはやっぱり野明の強さなのかなとは思う」とにっこり。経験豊富なスケーターは、初出場の若手をきっちりサポートしていた。