夏冬通じ五輪で日本女子最多となる10個のメダルを獲得したスピードスケートの高木美帆(TOKIOインカラミ)の引退会見が6日に都内で行われ、氷上に別れを告げた理由を明かした。

「TOKIOインカラミ」を展開するイフイング社で実施された引退会見には、約100人の報道陣、スポンサー関係者らが来場。主催者側は事前に人数調整をし、会場に入れなかった報道陣らはオンラインで参加する形をとったという。

 会見の冒頭には同社の冬廣應尚代表取締役社長が、高木に対して「本当に引退するんですか?」と質問。高木は「そうですね」と切り出した上で「引退することを決意してこの場に挑んでいる。私が引退を決断した時から本日まで約1か月の中で、復活したい気持ちは今のところないのかなと思う」と説明した。

 2月のミラノ・コルティナ五輪では3個の銅メダルを奪取。目標だった1500メートルの金メダルには届かずも、エースの実力を遺憾なく発揮した。それでも「引退を決めるにあたって、大きな出来事やタイミングがあったわけではないが、自分が求めるアスリート像になりきれないと感じる時間が増えた。自分が憧れたアスリート像を全うするのは厳しくて、そこを超えてまで頑張る気持ちがないと考えると、このタイミングで引退することを決断したというよりは受け入れた」と一連の経緯を明かした。

 今後については「未定なところはあるが、いくつか現役の頃から興味を持っているものがある。知識や経験から自分の考えを見つけていきたいと思っている」と説明。現時点の指導者転身はなく、視野を広げながら活動の幅を広げていく方針だ。